“ごめんね…ロキくん”
「え…」
『あははははは！ミーアちゃんにフラれたって？？』
「うるせーんだよ…ｸﾞｽｯ」
『泣いちゃってもう…あの子よりいいこなんてたくさんいるわよ』
「僕はいいこが好きなんじゃない…ミーアが好きだったんだ…」
『…。もう。どんどん男の人になってきちゃって。
別れって必ず来るのよ。知ってた？』
「……。ん。」
『だからね、別れっていうのは嫌がるものじゃなくて、その人と共に過ごした時間を大事に出来るものって考えると、少し楽になるかもね』
「母さんは、そう考えてるの？」
『…何年も生きてるとそう考えないとやってられないのよ』
「…。そっか」
『…強くなってね、坊や。悲しい涙は流さないように』
