中学校という新しい環境にも慣れてきた頃、

今日もいつも通り

学校から奏雨と2人で帰宅する。





琥珀『かーなーめー』


奏雨「何〜?」


琥珀『眠い…』


奏雨「…ったく。
琥珀は犬っぽいところもあるけど、猫の時もあるよね」


琥珀『なにそれ〜』







奏雨は私にとって第2のお母さんって感じ。


今も呆れながらも

優しく頭を撫でてくれるし、

私が辛いときはいつも傍に居てくれる。



そして何より、
奏雨には嘘が全く通用しない。







奏雨「……てかさ、
今日も無理してたでしょ?」


琥珀『う"っ…』







そう。

隠していても必ずバレる。







奏雨「はぁ……
まぁ、人を簡単に信じられないのはしょうがないけどさ、そうやって毎日ビクビクしながら愛想笑い振りまく辞めなよ。」


琥珀『だって……中心の女子達に目付けられたく無いし、なんか、愛想笑いが慣れちゃったんだもん…』


奏雨「だからって、そんなのいつまでも続けてたらストレス溜まってアンタが壊れちゃうんだよ?」


琥珀『うん…分かってる……
でも、……怖いんだよ…』