Sweets♡Days



「さっそく考えてみる」


そう言って自室に戻ろうとする桐島の目は、新しいケーキを考えることにワクワクしているようで、キラキラと輝いて見えた。


そんな桐島を見て、あたしも決意する。


「わかった。本店のお父さんにはあたしから言っとく。それと、桐島。あたしも一緒に新商品考える!これでもパティシエだし、店長としてもこの店のためにあたしだけ何もしないってのは嫌」


桐島の背中に向かってそう言った。


「へぇー。じゃあ、意見出してみろよ?言っとくけど、半端なものだったら許さねえからな?」


振り返って、ニヤッと笑った。


「望むところよ!絶対良い意見出してみせるから」


あたしも笑顔で言い返した。


そして、お父さんに許可も無事もらい、次の日の閉店後からあたし達の新商品試作作りが始まった。