「…わかった。話す。とりあえず店戻るぞ」
そう言って来た道を戻り出す桐島。
「お店、通り過ぎたのは桐島のせいだからね」
「わかってるよ、うるせぇな!」
あたし達は話をするためにとりあえず自分達の店に戻ることにした。
お店に着いたあたし達は二階の自宅に上がり、リビングのテーブルに向かい合うように座った。
「さ、早く話してよね、桐島」
「わかったよ。ったく、本当お節介なやつだな」
はーっと桐島が長いため息をついた。
「なっ!今回の事はあたしにも関係あるんだからいいでしょ!!」
桐島の態度にムカついて思わず声を荒げる。
「わめくなよ。わかってるよ、ちゃんと話す」
そう言って、桐島はゆっくり静かに門松さんの事を話し出した。
