小宮さんを見送った後、後片付けと明日の準備をし、やっと今二階の自宅に戻ってきた。
リビングの時計を見ると九時半を少し過ぎたぐらいだった。
「桐島、先にお風呂入っていいよ。その間に簡単にご飯作るから」
今日は朝と昼と連続で桐島が作ってくれたので、自動的に夜はあたしの番になる。
「当たり前だろ。二食連続で俺が作ってやったんだからな。精々おいしいもの作ってくれよ」
そう言ってお風呂場に向かった桐島。
「一言余計なのよ!」
その後ろ姿に文句を言いつつ、あたしは急いで晩ご飯の支度を始めた。
初日で今日はもう疲れているので、簡単にチャーハンとスープを作る。
完成する頃にお風呂から上がった桐島がリビングに戻ってきた。
