Sweets♡Days



「ちょっと待っててね」


女の子にそう声をかけて、厨房に走った。


「桐島、ごめん、お水一杯いれてくれない?お客さん用のコップで」


「どうかしたのか?」


すぐに水を用意してくれた桐島があたしに渡しながら聞いてくる。


「なんか今朝の女の子が今慌ててお店に走ってきて…。なんか言いたい事があるみたいで」


「まさか、苦情か…?」


「そんな感じには見えなかったんだけど…」


「俺も行く。もし、苦情だったとしたら、お前に任せてられねえし、ケーキ作ってんのは俺だからな」


そう言ってコック帽を脱いだ桐島と一緒に店内に戻った。