え?誰?!
少し距離があったので誰かわからず目を凝らして見る。
全力疾走でどんどん近づいてくる人影。
顔がわかるぐらいの近さになって、それが今朝一番最初にお店に来てくれた女の子だということに気づいた。
「あ、今朝の!どうかしましたか?」
あたしの前まで走って来て息切れをしている女の子に慌てて駆け寄る。
「いえ…、実は、…ッ、ハァ、ハァ…、どうしても言いたい事があって…」
「とりあえず、良かったらお店に」
看板を片付けながら、ハァハァと息切れしている女の子をお店の中に案内した。
お店に戻って看板を置き、すぐに奥から椅子を持ってきて女の子を座らせた。
