「はい!うわー、どれも美味しそうやなぁ。どれにしよう…?」 女の子はそう言って楽しそうにショーケースの中のケーキを真剣に選んでいた。 こんな開店早々に来てくれただけでも嬉しいのに、ずっと楽しみにしてくれてたなんて…。 すごい嬉しい! それにやっぱりこうやってお客さんがケーキを楽しそうに選んでる姿を見られるのは幸せだなぁ。 不安はあるけど、お父さんがあたしを店長にしてくれたこと感謝しないとね。 そう思いながら、目の前の女の子を笑顔で見ていた。