「ただいま。ケーキの方はどんな感じ?」


帰ってきてすぐに厨房を覗く。


「とりあえず、この三つは良い感じだ。チェック頼む」


そう言って桐島があたしにケーキが乗ってる皿を差し出した。


「え?!あたしがチェックするのでいいの?」


桐島がまさか頼んでくるとは思わず、びっくりした。


「不本意だが、一応お前が店長ってことになってるからな。それに本店の商品と同じ物も出すんだ。一番食べたことのあるお前が確認した方ががいいだろう。客のためにも仕方なくだ」


フンッとそっぽを向きながら言った。


なんだ、そういうことか。


ほんと一言余計だなぁ…。


桐島の言葉にムッとしながらも出されたケーキを食べる。