「桐島、あたしちょっと駅の近くにチラシ配りに行ってくるから。なんかあったら連絡して」


厨房を覗いて桐島に言う。


携帯番号は初日に業務連絡のために交換している。


「あぁ。精々しっかりと宣伝してこいよ、桜木店長さん」


チラっとこっちを見て言う桐島。


「一言余計!じゃあ、よろしくね」


キッと桐島を睨みながら、厨房を後にして店を出た。


駅に着いたあたしはそのままお昼までチラシ配りをし、近くのカフェで一人ランチをしてから店に戻った。