「早く帰ろっか、料理も食べたしね?」

「はい…」

ちょっと雰囲気壊しちゃったかな?

「じゃあね!」

「はい…」

大丈夫かな?

怒って…

ドスっ

「いった、なんだよこの壁…」

見事に酔っていた

登坂さん…

「ほっておけないじゃん…」

あんなに飲むから…

全く

「登坂さん、お家どこよ」

「一人れ帰れます」

「路上寝られた方が困るわよ、ほーら」

「家に帰りたくないれす…」

「はぁ、タクシー捕まえるか…」

私は登坂さんをタクシーにのせて

私の家へと向かった

拓斗の服もあるし、いいか…な…

「ん、夕星先輩?」

「登坂さん、ちょっと自分で歩いて」

「どこですか…?」

「私の家よ」

「ふぁ!?!?ま、まさか俺…」

「酔いすぎて、歩けてなかったから連れてきたのよ!勘違いしないで」

私は棚から拓斗の服をだすと

登坂さんに渡した

拓斗というのは、私の彼氏でもある

今は…自然消滅という現状かもしれないけど

近藤拓斗(こんどう たくと)

「ありがと…ございます」

「お風呂入りたかったら、勝手に入って…」

「はい!朝入ります!」

「はいはい、着替えるからテレビ見てて」

「は~い!」

これは浮気なんだろうか

いや、違う

下心なんて私にはない

これは人助け