「ごめんね、話し込んじゃって」

「そこまでじゃないですよ、あの人は?」

「高校の友達」

「へ~、あ、夕星先輩に彼氏っていました?」

「い、いたわよ!!」

「そうなんですか!?聞かせてください~」

いきなり、目が輝いたわね

「中学で一人…一年ぐらいで、高校で二人…一人はさっきの奴で2ヶ月くらい?」

「さっきの元カレさんなんですね!もう一人は…」

「植物状態」

「え…」

「事故で植物状態になってしまったの、七年前に今もよ」

「そんな…」

「お昼、いつも私は病院に行くの…今でもね」

彼が目覚めるって信じてるから…

「先輩…七年も待ってるなら、もう」

「うん、わかってるの」

「俺が先輩を幸せにします」

「何言ってるのよ、もう」

和ませる、いい人ね

私がもう離れられないってわかったのかしら

でも、もし

離れたら、どんなに楽か…