「夕星さん、おかえりなさい」

「ん、ただいま？」

「ちょっといいですか？」

「うん…」

な、何かな

手握られて、連れられて…

なんかした？

「夕星さん、そろそろ拓斗さん離れ慣れましょう」

「は…はい！？」

「拓斗さんを想っているから……俺の事、男として見てくれないんですよね」

登坂くんは私の肩を掴み

顔を近づける

「どうしたの！？いきなり！」

「なんちゃって…」

そう言って、ニコッと笑う

「びっくりした…」

「だけど、俺も男ですよ…それぐらい気にしてください」

耳元で囁く

「っ…」

「では、」

な、なんなのよ…

もう……

「顔熱っ…はぁもう！！」

「あ、あの夕星さん…」

「優香ちゃん……どうしたの？」

「夕星さんは優真くんのこと好きなんですさ？」

「え？」

「好きじゃないなら、もう勘違いさせる行動しないでください！」

「え…あ…」

そう、だよね

うん…

「そ、そうだね…うん…ごめんね、優香ちゃん」

「分かってくださって、ありがとうございます……これで後悔しても私が取りますけどね！」

っ…

意外と言うのね…