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7月後半 、最近は 真夏日が続いていたのに
今日は 朝から 雨が降り注いでいた 。

週に一度 の 水泳の授業 が 中止になり
映画鑑賞に変更 で 皆んながふて寝する中
私は 一人 にやける頰を 抑えている 。

1番前に座る 先生の後ろの席 で
思う存分 先生を眺められる幸せ に
嬉しさ が 抑えられないのだ 。

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ふわふわの猫毛 に ゆるい天パ
白いYシャツの襟元から 見え隠れする
小さな双子のホクロ 。

「 かわいい 、 … 」

その言葉と同時に ゆっくり振り向く先生に
慌てて 前のめりになった体を起こす 。
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「 先生 も このリス 好きなんです 、 」

ゆるく微笑む と 垂れる目尻
薄暗い教室の中 机を隔てて 先生との距離
約 ４０センチほど 。

目の前で 私に微笑む 王子様 に
高まる鼓動 が 耳の奥で響く 、

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「 小豆 ( アズキ ) さん 、 ？ 」

黙って 固まる私に 困った様に 首を傾げるも
離れない視線 に 頰がだんだん と 熱くなる

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「 小豆さん 、 どう … 「 小豆沢 ( アズサワ ) ！ 」

先生の言葉を 遮る様に 名前を呼んで
私の隣の席に座る 一希 ( イツキ )
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「 なあ 、 空調キツくねぇか …
俺 鼻垂れそうなんだけど … 」

「 ティッシュ位 持ち歩きなさいよ … ! 」

急に現れた 一希に 我に返り
小声で話していると
先生は前を向いてしまった 。
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「 本当 、 … お邪魔虫 … 」

ポッケから 取り出した ティッシュ を
一希の頰 に 押し付ける 。

「 保育園から 一緒の幼馴染 に その言い方は ないだろ … 冷たいヤツ … 冷たいのは 空調だけに してくれ … 」

演技なのか 素なのか 子犬の様に
潤ませる瞳に 思わず 吹き出してしまい
さっきまで の 怒りも 飛んでいった

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「 早く 鼻かみな ？ 」

数枚 ティッシュを取り出して
鼻に あてがうと 大人しく頷き
鼻をかむ一希 。

何だかんだいって
可愛いくて 素直な一希 に
私は とことん甘い 。
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