* 家に帰ると、お母さんが夕飯を作っていた。 「ただいま」 「あ、白一華おかえり。お風呂入っていいわよ」 今日は調子が良いみたいだ。 いつもみたいに無表情でぶっきらぼうに話す様子はない。 お母さんの機嫌を損なわないように早くお風呂に入る。 疲れた体を休ませるために湯船に浸かる。 そこで、ふと今日の交差点でのことを思い出した。 なんで、あんな風になったんだろう。 美結も、悲しそうな目をしてた。 私は、美結になにかしたのかな。