それとも、別のなにかがあったのか。 考えれば考えるほど分からなくて、そのままお風呂を上がった。 * 翌日。美結といつもの分かれ道で待ち合わせをして、いつも通り歩いて学校に向かう。 今日もあの交差点を歩くのだろうか。 また昨日みたいになったりしないだろうか。 一人考え、不安になっていると、 「今日はこっちから行かない?」 と、私の様子に気付いたであろう美結が言う。 良かった。 あそこを通ることによって美結に迷惑をかけてしまうだろうから。