あれからバイクを飛ばして、柴木の所有地の小さな倉庫のようなものの前に来た。



薬臭いし、微かに聞こえてくる下品な笑い。



バイクを停め、ドアを



バンッ



と蹴破る。



男「誰だ!」



「電話寄越したのはそっちだろ」



!!



心、咲。



目に入ってきたのは、大勢の男に囲まれ、傷だらけで地面に倒れた心咲の姿だった。



しかも、服はボロボロで下着姿で、ある男は心咲を先程まで犯そうとしていたように見える。



心咲「あり、す」



!!



心咲「助け、て」



………怖かっただろう。



大勢の男に囲まれ、傷を付けられ、誰にも頼ることが出来なくて。