嘘のようには見えないし、今も少し息切れしている。



雪「有栖」



ドキッ



え?



雪「有栖、僕の側に居て」



ドキドキして仕方ない。



何、いきなり。



………いや、いきなり何かじゃ無いかも知れない。



真冬が雪を見ていた時、私は雪との恋はあり得ないって思った。



ってことは、私は雪を好きになっていた?



たった1日と少しで。



………私は、雪が好き。



でも、



「私なんかで、良いの?」



雪「えっ?」



「女らしい事は出来ないし、容姿は異質だし、怪力だし。全然、守りたくなるような可愛らしいところ

なんて無いよ」



………。



雪「そんなの」



雪「良いに決まってる!」



と、抱き着いてきた雪。