出会いは合コンで

雪side



行ってしまう。



有栖が、僕の、愛しい人が。



いつの間にか、ホントに短い間に膨れ上がっていたこの感情。



そして、今門から出てしまった。



「有栖」



返事をしてくれない。



「有栖」



強く言っても、振り返ってくれない。



「有栖!」



有栖「………」



ただ、背を向けたまま走っていく有栖。



すると、



真冬「あの」



え?



あぁ、護衛の。



真幸「僕達、姉さんから護衛をするよう言われたんですけど」