出会いは合コンで

「んん」



目が覚めると、窓からは明かりが少し差し込んで居た。



時間的には早いらしい。



と思いながら、昨日と同じ体制の雪様をどうにか離れさせ、脱衣室の所の洗面台を使いに向かう。



そして、朝の支度を大体済ませ、後は朝食と着替えのみとなった。



部屋に戻ると、不満気な顔付きでベットの上に居る雪様。



雪「何で起こさなかったの」



「戻って来てからでも間に合いますし(ニコッ)」



と、



雪「その笑顔、作り物だよね?」



と言ってきた。



「はい(ニコッ)」



雪「はいって。正直に認めてるのに辞めないんだ」



「えぇ(ニコッ)」



雪「………」







雪「有栖って、不思議の国のアリスみたいだね」



「そうですか?(ニコッ)」



雪「うん。薄ら笑いばっかり浮かべて、本当の有栖を見せないし」



………。