出会いは合コンで

「何でもありませんよ」



と言い、風呂場から脱衣室に移動する。



雪「ちょっ、待って速い!」



と言い、上がり湯を浴びてすぐこっちに向かってくる雪様。



その間に、私は用意されている寝間着を手に持って、脱いだ服の前に立つ。



そして、タオルで身体や髪を拭く。



雪「有栖、どうしたの?」



と、私の腕を掴んで言う。



「何でもありません。お気になさらず(ニコッ)」



雪「………」



無言で腕を離し、身体を拭く雪様。



さてと。



髪も身体も拭き終わり、寝間着を着る。



寝間着は、家でも使っているTシャツだった。



これを見る限り、最初から私は古宮に住む事になっていたんだろう。



と、