新しい学校生活は御曹司と同じ!
雅side


土曜、日曜の休日を終え、今日は5月21日。
今日から学校生活がガラリと変わる。
友達できるかなって不安になる。

a.m. 7 : 03

「雅ちゃーーーん!!朝ごはん食べて~!」


と京香さんが高くてよく通る声で私を呼ぶ。
「はーーーい!」


返事したのはいいものの、
今制服に着替えてるんですがなんか照れくさい///

この姿をあのご一家にお見せしろと?
恥ずかしくて見せられない!!
そう言えばまだ私、まだ妹さんと話してない!!朝ごはんの時におはようくらい言おう!

私の部屋は2階で碧翔さんの隣で妹の鈴ちゃんの迎えの部屋。
部屋の広さはびっくりするほど広くて14畳ある。
家具はシンプルですこし大人っぽい感じ。
あ、そう言えばお父さん大丈夫かな??
まだ日本にいるらしいけど、来週からもうドイツに行くらしい。
私が大学卒業するまで帰ってこられないっていうけど私まだ高校あと2年あるから6年は帰ってこれないってことになるか。そんなに長いんだ…。

お父さん頑張れ!!

髪を少し整え朝食を食べに行く。
その時、ちょうど迎えの部屋のドアが開いた。鈴ちゃんだ!

「鈴ちゃんだよね?私、瀬川雅。おはよう!これからお世話になるけどよろしくね!」

「あー、あなたが雅ね。よろしくね ♡」
鈴ちゃんも返してくれた。


ちょっと上から目線だけどこの家の一人娘だから仕方ないかっ!
手短な挨拶で済んじゃったけど、とりあえず朝ごはん!!


「おはようございます!」
おはようを言うと


「おはよう!雅ちゃん!!」


京香さんがいう。続いてテッチャンさんが
優し声でおはようと言う。

朝ごはんはちょっとシンプルでお金持ちの朝食のイメージとちょっと違った。

カリカリに焼いたトーストにそれぞれ好きなようにたべる。マーガリンを塗ったりジャムを塗ったり。
私はマーガリン派。

このトーストほんと美味しい!!
碧翔さんはジャムをつけてる!
意外~!
碧翔さんがイチゴジャムつけてるって
なんかかわいいね!!^^*

牛乳をゴクッとひと飲みして
さぁ!友達作るぞ!!


「雅ちゃん、もう迎えが来てるわ!碧翔と鈴と一緒に車乗って~!!」


「はい!わかりました~」


急いで外に出て車に乗る。
え、まって碧翔さんのとなり?
なんかドキドキする……。
緊張してきたぁぁ~…。
くさいとか思われてないかな?
「あの…私はこれからなんていう学校に通うんでしょうか…?学校の名前聞かされてないんです……。」
ドクッ…ドクッ………。


「茗渓櫻川学園。」

めい…け…い……?
櫻川学園?

茗渓ってことは前通ってた学校の系列てきな?

「お前が、前通ってた学校の理事長と父さんがいとこ同士だ。名字は違うけどな。」
「そうなんですか…」

茗溪学園の理事長と茗渓櫻川学園の理事長、つまり碧翔さんのお父様、テッチャンさんがいとこ同士ってどんだけ華やかな一族なんですかほんと、、。

a.m. 8 : 12

学校についた。
やっぱいとこ同士の学園だから校舎の雰囲気似てて違和感がない。
運転手さんがドアを開けてくれる。
「どうぞ。」

と運転手さん。
「あっ、ありがとうございます☺︎」

いかにもお嬢様な女子と爽やかな雰囲気を醸し出す男子。
なんか前の学校と全然変わんなくないっすか?

なぜか隣を歩く碧翔さん。
そして・・・

「「「キャー!!!」」」
「「「碧翔先輩だわ〜〜〜!!!」」」

飛び交う黄色い歓声。
前の学校こんなことあったっけ?
クスッと笑う。
『ステキー!』だの『カッコイイ!!』だの
朝からよくそんな声が出ますねほんと。
そんなことおもっていたら

「隣の女だれ?」

「あの子、碧翔さんの彼女?」
なんてざわざわ聞こえてくる。

うわー碧翔さんが隣にいるってことわすれてた~!
朝からほんと面倒だなーー。
どうせ釣り合わないとか媚び売り女とか言うんじゃないの?こういうのって。
慣れてないからよくわかんないけど、ってあんまり慣れてる人なんているかな?

よく見てみたら女子も男子も碧翔さんのために通路つくってる。どんだけ忠誠心あんだよ。お前らは犬か!
お前ら呼ばわりして申し訳ございません。


職員室によって挨拶して教室に向かう。
私は2年A組になった。
校章と組章をつけてまつ。


担任の先生か入りなさいと言って入る。。
ドクッ ドクッ…

「おはようございます、雅です。よろしくお願いします!」

精一杯の笑顔で言う。

「きゃーかわいい!」
「顔ちっちゃーい!!」
などと聞こえてくるが・・・
私そんなことありませんけどね、、
そして担任が「ハイハイ静かに。」とみんなを静かにさせる。
「はあの空席に座ってくれ。」
あーあそこかうしろのほうだね。
まーまーいい。
「はい。」


そしてその空席にすわる。
「よろしくねー」なんて小さいで声で言ったけどこれでいいよね?

「よろしく雅ちゃん!!」

ん??後ろから声が。。慌てて振り返ると
まーなんと可愛らしい!!人形?やばいこの可愛さ!!オメメぱちくり!鼻が小さい口がちっちゃくてポッテリ!肌が透明感半端ない!!

「あ、よろしくね!!」
「私の名前、松田唯花!」
まー名前まで可愛いのね!!
「私が「学校案内してあげるっ!!」
そんなとびきりスマイル向けられたらモーやばいです私。

そしてこの校舎を隅から隅まで案内してくれた。

教室に戻り授業を終えあっという間に放課後になる。あ、お弁当は唯花と食べたよ!!

伊丹家の家につきペットにゴロン。
あー疲れたけどすごいかわいい友達が出来たよお母さん。
なれない生活だけど頑張ってみるね。
少ないメッセージをお母さんに送る。