癒される、雅に。
碧翔side


バナナジュースを飲まされやってきた遊園地。

バナナジュースは意外にも美味かった。


毎朝飲みたい。



「最初なににする?」

愛らしく聞く雅。
この意識してないような上目遣いがたまらねんだよ。

そして


「碧翔さん、あれ乗ろう!」


雅が指を指したのは


スタンディングコースター


立つジェットコースターだな。


俺初めてかも。



雅に連れていかれた。



タイミング良くてすんなり乗れた。



安全器具を装着。



出発進行〜!
ちょっとテンションあがってきた



「ギャァァァァ!!!!」


となりで叫ぶ雅。
かわいい。


「わぁぁ!!」
自然と出た声。
自然と笑顔になれた。


たぶん、雅には聞こえてないだろう。



スタンディングコースターは無事に終わり、ちょっと落ち着こうかと飲み物タイム。


俺はカフェオレ、雅はりんごジュース。
かわいい。


雅の行動は全て可愛く思える俺ってやばい?



それから次々絶叫系アトラクションを制覇し気分転換に遊園地内にあるゲームコーナーに行くことになった。



目的はプリクラらしい。
正直プリクラとか初めてだし緊張する。




ゲームコーナーに到着。


いくつものプリクラ機が並びいろんなカップルや友達同士で撮っている。



400円入れて中に入る。



いろんな設定があるみたいだけどなんか雅がすんなりと進めている。


やっぱり女子は違うなーー。




1枚目
ぎこちないピース(俺)と可愛い笑顔(雅)が並ぶ。

2枚目
両手をほっぺたに当てて小顔ポーズ??って言うらしい。
相変わらず雅は可愛い。

3枚目
ぎこちないウィンク…恥ずかしくなってきた!!雅もウィンクはへたくそだ。

4枚目
肩組みました。

5枚目
ちょっと驚かせようかな?
うしろからぎゅー\\\
ちょっと恥ずかしい、カップルってみんなこういう写真撮ってんのか?恥ずかしいし耐えらんねぇ。

ラスト1枚
全身ショット。
さりげなく手を繋いでみる。


俺ってやばい?
何事も雅が頭にいて、離れなくて
雅の行動全てに反応してしまう。
俺じゃねえ。


色んなことが初めてでその全部が雅だ。


手つなぐのもこうやってプリクラとるのも
この好きっていう感情も



全部雅が教えてくれた。



写真は撮り終わりつぎは編集をするらしい。


どうせ雅可愛いしそのまんまでよくね?


なんて考えながら付き合うがやっぱり雅はかわいい


編集終了と共にプリントの待ち時間が異様に長いのでアイスでも買ってこようかな?


「雅、俺アイス買いに行くけど雅ストロベリーとバニラとチョコとバナナどれにする?」

「アイス??私、ストロベリー!」


「わかったよー」


スタスタと歩く



店に到着、注文をする


「持ち帰りで、ストロベリー1つと
抹茶1つください」


あえて抹茶もあることは雅には言わなかった




「お待たせ〜」


「え?? ま、抹茶!?」



「うん、抹茶好きだろ?」


「私抹茶食べたい……」



「はい。」



抹茶を渡す。





「私が抹茶好きなの覚えててくれたんだ。」


一口食べて


「え、でもなんでさっき、抹茶は聞かなかったの?」


「なんとなく。」


ちょっとからかってみた…それだけ



黙々と食べ続け雅はあっという間に食べ終えた。




「碧翔さん、帰り、晩御飯の材料買っていこ?」


「おう。」