ドキドキ!?二人きりの2週間のはじまり
雅side


まぁ、二人きりの2週間が始まったわけです。


2時間目から学校に来ています。
唯花に二人きりになった経緯を全て話すと…


「なんでもっと早く行ってくれなかったのよ!」

「ごめん、つい。言うの忘れてて…。」

本当は忘れてたんじゃなくて恥ずかしかったのっ!

「雅、今日は私に何も言わず放課後付いてきて!」


「うん、わかった。」






そして放課後。
何も言わず唯花に付いてきたところ。

今いるところはショッピングモール!
またですか。

そしてその中のどこにいるかと言うと。

下着専門店でござる。


どうしてよ!!



「ここに来る必要ある?」

「当たり前じゃないっ!二人きりでしょ?何があるかわかんないじゃない!」

強気でいう唯花。

なにがあるのさ。


ちなみに唯花には付き合ったこと教えました!



「10日分くらい買うか。」
えぇぇぇ?!!!10日分!?

「そんなにいらないってば〜。」


「何言ってるの!毎日同じような下着つけてたら飽きるでしょ!」

「いや、まず見ることないから!」

「じゃあパジャマも買わなきゃね!」

パジャマだってあるのに…

「今日は全部私が買うから。本当は2週間分買いたいくらいなのに気遣わせると思って10着にしてるんだからね?」


唯花は私のためにここまでしてくれてるのに、私は唯花に何もしてあげてない。
私も唯花の恋、精一杯応援しなきゃね!


「唯花、ありがとう。」

「こういう時に私が協力してあげなくてどうするの!」

そして買った下着、パジャマすべて系統がバラバラ。



下着1着目薄いピンクの女の子らしい感じ。
2着目濃いピンクのちょびっとセクシー。
3着目紺色の大人っぽい感じ。
4着目黒のフリフリ。女の子っぽい。
5着目黒のセクシーな今まできたことないような下着。
6着目水色のフリフリ、花の刺繍が可愛い。
7着目白のフリフリ。これもまた花の刺繍が可愛いらしい。
8着目白だけど少し大人っぽいセクシーな下着。
9着目明るい黄色の下着で花がいっぱいついてて可愛い。
10着目真っ赤っかのすごくセクシーな下着。トドメ付きはこれっていう感じの下着。


下着終了。


パジャマは女子なら誰もが憧れるジェラ〇ケの可愛いパジャマ!もうこれ着るの楽しみだ!!


私は内緒で唯花に下着を買っていた。
ピンクのフリフリなかわいい下着を。


午後7時30分程。

碧翔さんにメールする。

___________
碧翔さん、あと10分位
で着くよ。
今は碧翔さんの家から一番
近いコンビニ!
___________


よし!これでOKと。

唯花とは3分くらい前に分かれて今は1人で家に向かっている。


後から気配を感じる。
段々近づいているのが分かった。
多分男の人だ。

私はあまりにも怖くてコンビニに入り真っ直ぐトイレに向かった。
男はトイレの目の前まで来ている。

碧翔さんにメールした。

___________
碧翔さん、さっきから
私の後をつけてる人が
いるんだけど怖くて、
コンビニのトイレに入っ
ているんだけどまだトイ
レの目の前にいるみたい。
___________


碧翔さん、助けて…。
早く…来てよ…


「雅っ!!おいっ!!」

「碧翔さん!!」

来てくれた…碧翔さんが来てくれた…

ドアを開けた私を思いっきり引き寄せ力強く抱きしめる。

一気に安心する。碧翔さんの温もりが私の体を優しく包む。


「大丈夫だったか?」

「うん、碧翔さんが来た時まだ男の人いた?」

「いたよ。もう行ったから大丈夫だ。」


「ありがとう、碧翔さん。」
ほんとにありがとう。


「マジで心配した。帰ろっか。」

家についてソファにゴロン。
私は起き上がり
「さっきは、本当にありがとう!」
笑顔で言った。
でも…

「無理して笑うな。本当は怖かったんだろ?一緒にいれなくてごめんな。」

そう言って私を優しく抱きしめた。


そういえばみんな旅行だからってお手伝いさん休みになったから本当に二人きりなんだ!


そう思うとなんだか元気が出てきた!!


そうだ、今日は新しいパジャマ来て寝よう!!下着も新しいのつけようかな♡


碧翔さんと順番にお風呂に入って薄ピンクの可愛らしい下着を身につけ新しいパジャマを着た。もう本当に可愛いパジャマ!!


部屋に行ってベットにダイブ。
あー、せっかく可愛いパジャマ着てるのに
一人で寝るのかー。

碧翔さんに見せたいな〜。
なんて思っていたところに…

「せっかくだし、一緒に寝る?」
部屋の入口に碧翔さんの姿が!

しかも今、なんて!?
いっ、いっ、一緒に寝る!?


という成り行きで碧翔さんのお部屋のベットで二人で並んで寝てます。


電気が消えて良く碧翔さん寝顔が見えない…
と思ったら

「俺の寝顔見ようって?」

「あ、碧翔さん!びっくりさせないでよ…」
確かに寝顔見ようとしたけどさ…
もう…碧翔さんのせいで振り回されっぱなしだよ…。

沈黙が続き…

「もうあんな怖い思いさせないから。」
力強く碧翔さんはそう言った。

私は何も言わず抱きしめた。私の精一杯の力で。暗い中私たちは唇と唇を重ねた。
これが私のファーストキスです。


そして私達は夢の中へ。



お留守番2日目
今日は土曜日なわけで。


碧翔さんはまだ寝てます♡


朝ごはんは何にしようかな〜


久しぶりにパンにしようか!

私は簡単にフレンチトーストを作った。
あとバナナと牛乳と氷を混ぜた特性バナナジュースも。このジュースはお母さんがよく作ってくれて果物が苦手だった私はこれを飲んで果物をとっていたのだ。

もう8時か。
そろそろ起きないと夜寝れないよね。
起こそうかな?



トントン
一応ノックして入る。
「碧翔さん、朝ごはん出来たけど今食べる?」

起きたかな。

「んっ。」
え?
すると・・・・

バフっ
今はどういう状況でしょうか。

思いっきり抱きしめられてます。
しかもチューしてます。


私は慌てて碧翔さんの両頬に両手を当てる。

「碧翔さん、びっくりさせないでよ。」

「ごめん、つい。抱きしめたくなって。」
いや、それは別にいいけども!!
とか思いつつ本当はすごく嬉しくてたまらない。

「碧翔さん、朝ごはん今食べる?」

「雅を食べる。」

えぇぇぇ!!
どういうこと?

「雅が欲しい。」
そんな甘いことを言う碧翔さん。

私は碧翔さんの胸の中にいた。
ふと顔を上げると

チュッ

キスされました!

私はつい嬉しくて笑顔になる。


「碧翔さん、ご飯食べよ?」
「あぁ。」

私たちはダイニングへ行き私が作った朝ごはんを食べてゆっくりしていた。

「なぁ、雅。今日デートしよ!」
無邪気な笑顔を向けていう。

「私もしたい!!」

「遊園地行こっか。」

遊園地なんて何年ぶりだろ!!
楽しみ!

「碧翔さん、このジュースは絶対全部飲まなきゃ私行かないから!」
「お、おう。」

私は普段から何気彼の食生活を見ていた。
全くフルーツを食べないのです。
お節介かもしれないけど成長時期だから無理矢理にでも飲ませようと思い作りました!


碧翔さんはゴクッと1口。
味は・・・

「雅…。」
「な…に……?」

「これすんげぇ上手いっ!!」
「ホントっ!?」
よかった〜

「これ、毎日作って!」
「喜んでお作り致します!」


なんてふざけながら話すのもいいね。
碧翔さんは初めてあった時無愛想で無表情。何を考えてるのかさえ分からなかった。感情を表に出さないからどんな気持ちなのかも想像がつかなくてどう接していいかわからなかった。でも、いつの間にかお互いの気持ちが通じて今、こうして笑い合えるんだなって思った。そう思うと私はどれだけ幸せ者なんだろう。



身支度を終えてそろそろ時間。

「雅ー。」
「準備できたよ!」
「行こっか。」