「ごめんねぇ呼び出して。」

謝ってるけど、顔は全然謝ってない。むしろ怒ってる。



あ、この先輩…

今朝、あいつから三ツ星レストラン断られていた先輩だ。


「いえ、あの話というのは…」


「分かってるくせに!彼にどうやって近づいたのよ!!」


すると、先輩の横にいたもう一人の先輩が、私をドンっと突き飛ばした。


「いったぁ…なにするんですか」



「この私を傷つけた代償よ。私はね、彼と結婚するの!パパに頼んで、今度学長と彼と食事するんだから!あんたみたいな貧乏人に一緒にいて欲しくないのよ!」


うわぁ…結婚とか言ってる。

怖いな、思い込みって…。


こんな事をされているのに、意外と頭の中は冷静だった。


「あの生徒会にはねぇ…学園でもトップレベルの知性と学力が無いと入れないの!それなのにあんたみたいな子が名指しで入るなんて…!何か理由があるに決まってる。言いなさいよ!」



胸ぐらを掴まれ、殴る勢いで私を責める先輩。