「ない〜…」


どこを探しても手帳は見つからない。


どうしよう…もう無くすなよって言われてたのに。



「はぁ…。それにしても、どうしてこんな部屋が憩いの場所なわけ…?確かに人気もないけど…」



資料室って名前がついてるだけあって、資料しかないし、それにきっと今は使ってない資料しかないから物置部屋…みたいな場所でしょここ。


あのキラキラした王子様が″憩いの場″と言うにはふさわしくない気が…



「教えてやろうか」



オシエテヤラウカ


まるで

コロシテヤロウカ

と聞こえるほど低い声が背後から聞こえた。



…み、見つかってしまった…