「おいおい大丈夫か、遠山。驚かせてごめんめん。ほら、」 先生が私に手を差し伸べる。 「あ、ありがとうございます…」 ゆっくり手を握り、立ち上がる。 先生、私の名前覚えててくれてたんだ… 「それであったのか?生徒手帳。」 先生のその一言で我に帰る。 「あっ!いやそれがなくて…って、え?なんで生徒手帳って知っ…」 「あーーーっ!」 先生は私の生徒手帳を持って、ニヤ〜ッと笑っていた。 「先生!!!どうしてー?!」