″キャーーーーッ!!!!″




「あれが噂の王子ね!!めちゃくちゃカッコいいんだけど!」

「この学校に入れて本当にラッキーよね!!本当に彼は王子だわ…!」





″彼が通ると、黄色い悲鳴が巻き起こり、倒れる女子続出″
″バレンタインデーに届くチョコは全国から″
″校門には彼の出待ち女子殺到″


彼には多くの伝説があり、日本一モテる高校生と言っても過言ではない。



「お…おはようございます!!…会長!」



「おはよう。」

だが、そんな彼はニコリともしない。


「あぁ…!!」

彼と目があった彼女はその美しさに圧倒され、その場に倒れこむ。



「大丈夫か、しっかりしろ!また1人倒れたぞー!」

この学園の革命的存在である彼の名は、

私立 椿原学園高等学校 3年
生徒会長であり、この学園も経営する
椿原財閥の御曹司

椿原 類 (つばきはら るい) 別名、王子。


スラッと伸びる長い足、
サラサラの茶色がかった髪の毛。
肌も白く、その透き通った目は、
見る人を虜にさせる。


まさに王子という名は彼にぴったりの言葉だ。





「ちょっとー?おーい?誰に向かって話してんの?」