それからしばらくは何事もなかった。水野君が食堂に来ないので事情を説明することも出来ていない。その気がないのにメールすることも憚られ、結局なにも出来ていない。
だが、ある日、誰もお客さんがいない時間帯に水野君が食堂に来た。
「あ、い、いらっしゃいませ…」
「どうも…。あの、先日は色々とすみませんでした」
「いえ、大丈夫です」
「それで…あの、返事というか、勝手に連絡先押し付けといて何言ってんだって感じなんすけど…」
緊張しているのかしきりに後頭部を触っている。申し訳ないが、遥香は正直に伝えることにした。
「あの、気持ちを伝えてくれた事はとても嬉しかったです。本当に。私なんかを、その…好きになってくれた事も」
ひとつひとつ言葉を選びながら伝えていく。水野君も告白してくれた時、こんな感じだったんだろうか。
「ただ、私はもう27で、水野君は大学生でしょう?周りには同世代の可愛い女の子もいるし、だたの食堂の店員の私はもったいないと思う。
だから…ごめんなさい」
遥香はぺこりと頭を下げた。
だが、ある日、誰もお客さんがいない時間帯に水野君が食堂に来た。
「あ、い、いらっしゃいませ…」
「どうも…。あの、先日は色々とすみませんでした」
「いえ、大丈夫です」
「それで…あの、返事というか、勝手に連絡先押し付けといて何言ってんだって感じなんすけど…」
緊張しているのかしきりに後頭部を触っている。申し訳ないが、遥香は正直に伝えることにした。
「あの、気持ちを伝えてくれた事はとても嬉しかったです。本当に。私なんかを、その…好きになってくれた事も」
ひとつひとつ言葉を選びながら伝えていく。水野君も告白してくれた時、こんな感じだったんだろうか。
「ただ、私はもう27で、水野君は大学生でしょう?周りには同世代の可愛い女の子もいるし、だたの食堂の店員の私はもったいないと思う。
だから…ごめんなさい」
遥香はぺこりと頭を下げた。



