どうにか帰宅して、昼間の出来事を部屋をぐるぐる徘徊しながら整理する。

「え、まさかこれ告白？私が？アラサーのこの私が？？しかも大学生に？いやいや、ないない。あり得ない！」

自慢じゃないが、これまでモテた事はもちろん、告白されたことなど一度もない。
平凡な外見と平凡な性格に見合う平凡な人生を歩んできた。恋愛経験などほとんどないに等しい。

「ま、まさかこれ罰ゲームか何か…？周りの友達に無理矢理言わされたとか…」

しかし、思い出してみるとあの3人とも今時の爽やか大学生といった見た目ではあったが、不真面目と言う感じはしない。
何よりこのメモをくれた子…水野君の眼差しと言葉からは真剣さが伝わってきた。
それにイタズラ目的で個人情報を教えるとも思えない。