朝5時過ぎに、市民病院の救急外来に受付をした。
喘息の発作は、2回の吸入では治らず、ゼーゼーしているのは、ひどくなっているように感じる。
まだ、大きな発作じゃないけど、これで咳が激しくなったら、息ができないんじゃないかって不安になるくらいの状態。。。

救急外来には他にも患者さんがいて、ちょっと待ってたら、診察室に呼ばれた。
診察室に入ったら、村田先生がいた。
「和馬、悪いな。仮眠中だった?」
「いや、ゆうりさんの前に呼ばれて、ここにいるときに、来るって連絡が入ったから、そのまま救急外来にいたんだよ。さて、発作の状態と程度は?」
「4時に吸入を2回やったけど、喘鳴がプラス。咳は少なくなった。熱はない。喘鳴がおさまならいから受診した」
大地さんと先生で話をしているのを聞いてた。
「じゃ、ゆうりさん?今、どれくらいの苦しさかな?吸入前を10として、全く発作がない体調がいいときを0として、今はどれくらい?」
「うーん。。。6くらいかな?」
「はい、それじゃ、診察させてね。」って村田先生に聴診されて、喉をみたり。。。診察を受けた。
「うん。確かに、ゼーゼーしているので、しんどそうだね。注射して様子みよう。」
注射かぁ。。。嫌だぁって思っていたけど、看護師さんが用意して持って来た。
思わず、注射器を見てしまって、怖いって思った。
大地さんが「ほら?ゆうりちゃん?こっち向いてようね。大丈夫だから、左腕にしてもらおう。」って大地さんに服の袖をまくられて、腕を固定されてしまった。
怖くって目をギュってつむってたら、チクってするよって聞こえてすぐ、チクってきた。
「痛いっ。。。」
「よし、終わり。これで20分様子みて、治れば終わり。時間おいてもう一度診察するので、待合で待っててください」って先生に言われた。

待合に出たら、来た時より患者さんが増えてて、先生も看護師さんたちも忙しそうだった。

「大地さん?20分まって治ってれば終わりって言われたけど、治ってなかったらどうなるの?入院?」
「いや、治ってなかったら、もう1回注射して、様子見て、それでも治らなかったら入院になるけど、たぶん大丈夫だと思うよ。少し、息が楽になってきてるでしょ?」
「うん。ゴホッ。。。」
「大丈夫。そんな心配しなくいいよ。もうちょっと咳があるけど、注射だけ頑張ったら帰れるよ」