注射はすごく痛かったけど、ずっと40度を超える高熱だったのが、38度5分まで下がった。
まだまだ、高熱には違いないけど、身体を起こしたりもできるくらいになった。

夕食が運ばれてきて、喉も痛いし、食欲はないけれど、少し食べていたら、お母さんとお姉ちゃんが来た。
「ゆうり。。。大丈夫?」って来た。
大地さんがお母さんとお姉ちゃんに、病状とか今日1日のことを説明してくれた。
お母さんもお姉ちゃんも大地さんが一緒の時で良かったって言ってた。明日は大地さんは仕事だし、明日はお姉ちゃんが午後から付き添ってくれるって。。。
2人は30分くらい居て、帰っていった。

夜になって、大地さんに、「大地さんは、帰って寝なきゃ。明日はお仕事でしょ」って言ったら、
「大丈夫だよ。病院に泊まるのは慣れてるし、明日の朝、医局でシャワーして着替えるから。着替えも医局に置いてるから」って。。。
個室だけど、テレビに出てくるような豪華な部屋じゃなくて、ベッドと椅子とトイレと手洗い場があるだけ。

寝る前の時間になって、看護師さんが来て、熱を測った。
熱はまた39度になって上がってきてた。
看護師さんは、「村田先生から、高熱で眠れないようなら、12時以降でお薬投与できるように指示がありますが、それまでにしんどいようなら、先生に診てもらうようにしますが、どうですか?」って聞かれた。
「大丈夫です。」って答えた。
大地さんも「本当に大丈夫?しんどかったら遠慮せずに言っていいんだよ。」って言ってくれたけど、大丈夫って言ってたら
大地さんが看護師さんに、「様子見て、しんどそうなら連絡します。」って言って、看護師さんは行った。

大地さん「ゆうりちゃん、注射が怖いんでしょ?夕方打ったのが痛かったからね。しょうがないか。」
私「大丈夫だから」
大地さん「ゆうりちゃんの大丈夫は当てにならないなぁ。だって、相当しんどそうな顔してるよ。実際、熱も高いし。震えがきそうとかない?」
私「大丈夫。。。」
大地さん「わかったよ。じゃ、寝なさいね。僕はこっちで休んでるから。遠慮せず、しんどくなったら起こしてよ」

大地さんは長椅子でタオルケットをかけて横になった。
昨夜は仕事で今日の朝、帰ってきたのに、一日中、私のお世話をさせて、長椅子で寝るなんて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになってきて、涙が出てきた。