斎藤先生からすぐ、ベッドに横になるように言われて、大地さんがベッドに寝かせてくれた。
寝たまま、斎藤先生が聴診をして、のどを診て、熱をもう一度測ろうって言われて、体温計を挟まれた。
体温計がなってすぐに斎藤先生と大地さんで見て、2人で何か話をしたあと、斎藤先生が私の首とかお腹とかを押さえたりして、もう一度診察をした。

注射されるかなぁって不安に思っていたら、
「ゆうりちゃん、熱は扁桃っていって喉が炎症を起こしているのが原因で出てるんだけど、ちょっと炎症がひどくなってるから、入院した方がいいと思う。大地くんのいる市民病院に紹介状だすから、しんどいと思うけど、行ってくれるかな?今、すごく熱が高いから、病院に行くまでに少しでもラクになるように注射しようね。」って斎藤先生に言われてしまった。
入院って言われて、ショックで言葉もでなくって、ぼんやりしていたら
「ゆうりちゃん。大丈夫?一緒に市民病院に行こうね。」って大地さんが私に声をかけてくれている間に斎藤先生の方は市民病院に連絡もしたみたい。
「ゆうりちゃん、それじゃ、注射1本打つからね。うつ伏せになってね。」って看護師さんと大地さんとでうつ伏せにされて、ズボンを少し降ろされて、お尻の上にほうが消毒された。
「じゃ、ちょっとチクってするよ」って言われて、ズキンって痛みがきた「イタっ。。。涙」
痛くって涙が出てきた。「もう少しだからね。」って言われたけれど、すごく痛い。
「はい、おしまい。頑張ったね。ちょっとでも熱が下がればラクになるからね」って言われて、注射の跡を揉まれたあと、服を直して、待合室で待つことになった。

待合室の椅子では大地さんにもたれて座ってたんだけど、だんだん、力が入らなくて、座っているのもしんどい。
どうなるんだろうって思っていたら、看護師さんが来て、大地さんに封筒を渡して、話をしてた。聞いてるんだけど、頭に入らなくって、ぼんやりしてた。
大地さんから、「ゆうりちゃん、会計してくるから、ちょっと1人で座ってられる?」って聞かれて、大丈夫って言いながら大地さんにもたれていた体を起こした。