処置室のベッドで横になったら、咳が出て止まらない。看護師さんがすぐに、ベッドの背もたれを起こしてくれて、大地さんが背中をさすってくれた。
看護師さんと斎藤先生が来て、まず、注射を打つよって言われて、左腕を消毒された。
大地さんが腕をしっかりと支えながら「ゆうりちゃん、すぐ終わるから、大丈夫」って言ってくれた。
斎藤先生が「じゃ、チクってするよ。。。」って言ってすぐ、チクってして、ズキってした。「うっ。。。」なんとか泣かずに我慢できたと思ったのに、注射の痕を揉まれて、痛くって、「痛いっ。。。涙」ちょっと涙が出てしまった。
「痛いね。もんだ方が後がラクになるからね。」って大地さんがさすってくれた。
やっと注射の痛みから解放されたのに、点滴するよって言われて、右腕を取られて、駆血帯で縛られた。
点滴の方は、ちょっとチクってして、ビクってなったけど、すぐに痛くなくなった。
斎藤先生は行ってしまって、看護師さんがネブライザーを持って来て、吸入してくれた。もくもくと出てくる気体を吸入して終わった。
ベッド周りはカーテンに囲まれてて、大地さんと2人になった。
「まだ、息苦しい?ベッド、寝かせる?起こしてる方がいい?」って大地さんが聞いてくれた。
「このままでいい」ってベッドは起こしたままにしてもらった。