マンションに注文した家具が入る日に、朝から、ちょっと頭痛いなって思いながら、立ち会わなきゃって思ってマンションに行った。
大地さんも昼からは仕事が休めたからって来てくれて、次々と搬入される家具やカーテンなど設置されるのを確認していった。

15時過ぎになってようやく全てが搬入されて、業者さんを見送って、リビングに戻ろうとした時に、クラクラってしてしゃがみこんでしまった。
「ゆうりちゃん?大丈夫かな?」って大地さんがすぐに支えてくれて、リビングのソファーに座らされた。
額に手を当てられて「やっぱり、熱があるよ。今日、来た時から、体調悪そうだなって思ったんだけど、ごめんね。休ませてあげればよかったね。」
「ううん。私が言わなかったから、ごめんなさい」
「そうだね。しんどい時はちゃんと言わないといけないよ。じゃないと一緒に暮らしても我慢ばかりしてたら辛いだけだからね。」って叱られちゃった。

「ちょっと、待ってて」って行って、大地さんは寝室の方に行った。
大きな黒い鞄をもって来て、「早速、使うことになるとは思わなかったなぁ。」って言いながら、鞄を開けて、体温計や聴診器を取りだした。
「えっ、大丈夫。。。」って言ったのに、体温計を渡されて、熱を測るように言われた。

体温計を受け取って、眺めてたら、「見てても測れないよ。ほらっ」って首元から体温計を脇に挟まれ、おさえられてしまった。
ピピピって聞こえて、体温計をみたら38度5分。大地さんも見て、「高いね。しんどいでしょ。ちょっとだけ診察させてね」って言われたけれど、聴診は苦手。冷たいし、音が悪かったらどうしようって思うと不安で。。。