「待たしておいて、まだ先延ばしするのか?」
「いえいえ、滅相も無いです!でも、急に決めて凱は、明日大丈夫なんですか?」
「ダメなら言わないだろ」
「それもそうですね。・・・・はい、じゃぁ明日で・・」
お願いしますの言葉を言う前に、待ち合わせ時間を話し出すので、慌てて手帳を出して書き留める。
『待ち合わせ場所、聞かないと。』
メモを取り終わったので、口を開こうとすると、凱が話し出す。
「飲みすぎて、約束の時間に遅れられても困るから、これから迎えに行く」
「えぇぇ?!」
「何処で飲んでるんだ?」
「いえ、大丈夫ですから!」
「俺が行くと拙(まず)いのか?」

