「僕はしないから」 「もう決まった事だ。先方にも伝えてあるから、来週の日曜日空けておけ」 「兄さん、それは少し横暴すぎる!」 「話はそれだけだ、時間と場所は秘書に伝えておく」 これ以上はなす事は無いと立ち上がり、出かける準備をし始めた。 「兄さん!」 今までこんな強引なやり方をした事が無いだけに、驚いた。 あっという間に出かける慧に追い出されてしまい、呆然と慧を見送った。 『一体何が起こったのだろう・・・』