羊と虎


「!?」

驚いて杏奈を見る。

「お皿に入れてくるから、テーブル片付けてて」

クルリと踵を返してキッチンに向い、素早く皿に料理を移して持って来た。

「ありがとう」

両手一杯に4つも皿を乗せてやって来た杏奈に、苦笑しつつ皿を受け取る。

チャーハンに酢豚、から揚げに青椒肉絲目、前に置かれた料理はどれもまだ、温かかった。

「あと、スープもあるから」

「そんなに食べられないよ」

置き終わったら、すぐキッチンに戻って、スープをマグカップに入れて戻って来た。

「残ったら私が食べるから大丈夫!」

「え!?杏奈さっき食べて来たんでしょ?」

「うん。でも、酢豚も青椒肉絲も捨てがたかったんだよね」

自分が食べたい物を買ってきた事が分かり、苦笑する。