コーヒーを片手に窓際まで歩いて行き、窓際に有る椅子に座って飲むコーヒーが唯一の幸せだった。
眼下に広がる夜景は、宝石箱をちりばめた様にキラキラしていて、自分の部屋では到底見る事の出来ない景色だった。
『後、数日でこの景色も見納めか・・・』
ホッとしたような寂しいような複雑な気分で眺めて居た。
週末凱の家に行く事が多かったお陰で、居心地の悪さは少なかったが、それでも家事全般を友達とは言え、取締役にやらせている事に気が引けた。
『男女で立場が逆な気もするし・・・』
幸せに浸るつもりが反省会になってしまし、コーヒーを飲み干し席を立った。

