うだうだ悩む方では無いので、あの日以来頭の隅に追いやった。
ただ、肌の手入れは真面目にやって、当日を向かえる。
夜から始まると言うのに、午前中に待ち合わせをして、エステサロンに放り込まれ、念入りに手入れをして貰った後、凱と一緒に食事に行った。
凱との食事の後、服や装飾品を選びに行き、髪やメイクをして貰ったら、あっという間に夕方だった。
『世の女性は大変なのね・・・。』
ネイルを見てため息をついた。
そこにはキラキラ光るラインストーンが細かなデザインと共に美しく飾られていた。
ドレスは黒く、背中を大胆に出したデザインで、ぐっと大人っぽく見える。
身体に沿ったスッキリとしたデザインで、ノースリーブに同じく黒のレースの肘より上の手袋を嵌めていた。
小柄な杏奈と凱の身長差を埋める為に、ヒール高い靴になった。

