羊と虎


『これだけ出来たら凱、何時でもお嫁に行けるな・・・嫁!』

「そう言えば、新しい秘書さんどんな人?カッコいい?」

「あぁ、うん。そうだね背は僕より小さいけど、眼鏡が良く似合うイケメンだよ」

「性格は?」

「性格ねぇ・・・秘書だからか、少し神経質な感じはするけど、嫌な感じじゃないよ」

「そっかぁ」

秘書を思い出して楽しそうに話す凱に、にまにまとした笑いがこみ上げる。

『印象はいいみたい。恋愛対象になればいいのになぁ』

「そんなに気になる?」

「え?うん。勿論気になるよ!」

『だって凱の彼氏さん候補でしょ・・・てあれ?何だろう、胸が痛い』

チクリと一瞬過ぎった痛みに首を傾げるが、直ぐに忘れて食事を再開する。

ふと凱の方を見ると、少し機嫌の悪そうな顔をしている。