羊と虎


そんな考えがチラリと脳裏を過ぎった。

「それで、どのようなご質問でしょうか」

にっこりと戦闘態勢を取った杏奈が口を開く。

それを見て、副社長もフッと笑った。

「会議室で話が出来るか?」

「確認してまいりますので、少々お待ち下さい」

ペコリと一礼してその場を離れ、部屋の確認と使用許可を取りに行く。

「何を聞かれるのかな」

まさか副社長が乗り込んでくるとは思わなかったので、少なからず驚いている。