予想以上の周りの反応に気を使い、ドッと疲れが出たので、帰りは二人と別れて、自販機でコーヒーを買う。
そのまま席に戻れば、今度は山葉に匂いを嗅がれる。
恥ずかしすぎて耐えられないので、忘れてもらう為に時間を空けたのだ。
蔵人が作った香水は、本当に近くで嗅がないと気付かない位微香にしてある。
キツイ匂いの苦手な杏奈の為に試行錯誤したらしい。
体臭や汗と混ざると更に匂いが変化する仕組みだ。
自分でも付けている事を忘れてしまう。
そんな事を考えながらコーヒーを一口飲む。
『昼食は本当に疲れた』
壁に身体を預けて大きくため息を付く。

