羊と虎


「!?・・・な、何するんですか!?」

顔を真っ赤にして飛びのいた杏奈は注目の的だった。

「煩いぞ小鳥遊」

「!? だって鈴木さんが・・・」

チラリと山葉の方を見て、小声で言い訳をしてみるが、尻すぼみのまま着席する。

ニヤニヤしている鈴木を睨んで、食事を再開するが、理不尽な気分が晴れない。

「何処のメーカーの使ってるんだ?」

「父が調香したものなので、売ってないです」

「親父さんが調香?!何かすげーな」

興味心身で見てくる鈴木と、気になっているらしい山葉の視線を感じる。

「いや調香師じゃなくて、あの、えと、父の趣味です」

「趣味?!」