「え、えぇっと・・から揚げ定食ですかね」
定番メニューを口にしてみる。
「あぁから揚げ定食も魅力的だな。でもBランチ今日はカツカレーだしなぁ」
珍しく鈴木が悩んでいるが、視線が気になり話に加わりたくないので、少し距離をとって付いて行く。
から揚げ定食を手に持ち、少し離れた席に着こうとした時「何離れてんだ、もっとこっちに来い」と言われてしまい、結局二人の前の席に座った。
『うぅーん。視線が痛い』
「あらぁ!小鳥遊さん。横良いかしら?」
聞いている風だが、既に杏奈の隣に座ったのは、総務の先輩だった。
先輩と言っても、面識が有る程度で仕事以外で話した事などないのだが、妙に馴れ馴れしく接してくる。
キツ目の巻き髪が肩甲骨の下辺りまで伸びているが、手入れが行き届いていて茶色がかった髪は綺麗だ。
顔も化粧が濃いがそこそこに美人に見える・・・但し、香水がキツイ。
『ご飯の味が半減だな』

