段々と日差しが強くなり、朝も早くから暑くなって来た。
満員電車を避けてはいるが、歩くだけでジワリと汗ばむ。
結局凱がオネェなのかは分から無いが、自分の中で疑問だったのが、確定に変った。
勿論本人に聞いた訳ではないので、100%オネェかと言われれば、そうだとは言えないのだが、美優と話して自分の中ではオネェで納得してしまった。
トラウマから男性に走ったとすれば、秘書のお姉さんとは上手く行く訳が無い。
『そう言えば、男性秘書にして貰ったって言ってたな』
パソコンを立ち上げ、メール確認をしつつ朝食用のサンドイッチを頬張りながらそんな事を考えていた。
『て事は、もしかして、その男性秘書さんを好きに・・・!?』
そこまで考えて、自分の想像に驚いた。
『美優ちゃんの所為だ・・・。』
あの後、散々美優にその手の話を聞かされた所為で、そんな想像をしてしまう。
『ダメだダメだ!・・・』

