「やーん!その話メチャクチャ気になる!」
物凄い食いつきを見せる美優に後悔の嵐が吹き荒れる。
『ヤバイ、やっぱり話すんじゃなかった』
「料理が得意で、家事も好き、可愛いもの好きで女性嫌い。他は?」
「え?他?話し方が可愛いかな・・・甘いものが好き・・」
「ほら、もうオネェだよ!絶対!
やーん。誰か気になる!!」
『あぁ美優ちゃんの妄想が暴走し始めた』
「どんな子が好きなのかな?その子どんな感じの子?」
『あぁ、今更神宮寺取締役だなんて言えない。
話すんじゃなかった・・・』
杏奈に聞いているようで、独り言のような言葉は止まらない。
最後には「応援するから!」と、意味不明の言葉で締めくくられた。

