おばあさんが言っていた、それらしきビルに近づくに連れて段々野次馬の人達が多くなる。
その人達を掻き分けて、前へ前へと進む。
やっとの思いでビルのすぐ近くにきて、真上を見上げる。
「…っ!!パパっ!!!!!」
10階ほど高さのあるビル、その上にいたのは紛れもなく、パパだった。
周りでは警察官や、消防隊の人達が一生懸命説得をしている。
『今すぐそこから降りてきなさい!』
どうにかパパのそばにいけないかな…。
「あ、の!あれ…私のパパなんです…!どうにかして近くに行かせていただけませんか…!パパが死んじゃったら…私…っ…」
近くにいた中年の警察官にお願いをしてみると、その人は目を見開いて
「君の、お父さんか…分かった…。おいで。」
警察官が私の腕を引っ張り、足早にビルの入口へ向かう。
