…もしかしたら、家に戻ってるかもしれない。
そう期待し、家に帰ってみることにした。
途中、パトカーのサイレンと救急車のサイレンが聞こえた。
ゾワっと鳥肌が立つのを身体に感じ、無意識にサイレンの音の方へと、足が進んだ。
さっき探し回っていた時には行かなかった場所…。
違いますように…パパじゃありませんように…。
近づくにつれて、少しずつザワザワと人の声が聞こえてきた。
「あの…っ、何があったんですか…?」
野次馬をしているおばあさんに声をかけると、おばあさんはこう言った。
「私もよくわからないんだけどねぇ、どうやら男の人がビルから飛び降りようとしてるみたいだよ…。」
ドクン、と胸が鳴った。
「ちょっと…あんた、顔が真っ青だよ…あっ…」
そんなおばあさんの心配をよそに、私はビルに近づくため走り出した。
