パパはそのまま病院に入院になった。


私は一度、パパの入院のための荷物を準備しなければいけないから家へ帰宅する。


幸い、歩いても行ける距離ではあるからとりあえず歩いて帰ることにした。



パパが今日から家にいないんだな。


そう改めて思うと、寂しさがこみ上げてくる。



バイト、探さなきゃな…。


学校をやめて、働こう。


パパのために、自分のためにも。


途中、交番が目に入ってチラッと中を覗くと、さっきビルにいた坂田さんという人が目に入った。



お礼、言っとこう。



ガラガラ、と戸を開けると坂田さんがこっちを見て少し驚いた顔をした。